歯ぎしりと「言葉のマウスピース」

昨日の日経新聞夕刊に「言葉のマウスピース」というエッセイがありました。

「言葉のマウスピース」って何だろう・・・と、タイトルにつられて読んでみると
歯ぎしり・食いしばりの話でした。

要約すると
昔兄が歯ぎしりしていたという筆者、自分にも歯ぎしりがあることに気付きます。
歯医者で精巧なマウスピースを作ってもらうと歯はこすれなくなり音もしなくなったが、
異物感があって眠れなくなってしまった。
そこで「空気のマウスピース」を試してみることにした。
寝る前に「歯を食いしばらない、歯を食いしばらない」と10回念じて寝ると
本当に歯ぎしりがとまった。
自分でもホントに効くのか?と半信半疑だったその暗示の威力に感服した、ということです。

その後の文の中で、こうありたいというイメージを思い描くと、
無意識のうちにそうありたい自分に近づくという
そのイメージの力を「言葉のマウスピース」と表現してしまう作家の感性はしゃれていて、
要約してしまうと元も子もないのですが、
ここは歯医者なので許してもらいましょう。

実際に咬み合わせの治療に当たっていると、そういうことが普通にあります。
リラックスするだけで治ってしまう歯の痛み、
あごや口の周りの筋肉の緊張をほぐしていくだけで治ってしまう顎の痛み・・・
歯そのももの治療はあんまりしていないのに、元気になって帰っていく患者さんはたくさんいます。
深く呼吸してリラックスすれば、緊張していた筋肉も緩み
骨格もバランスのいい位置に行こうとし、からだが本来の機能をとりもどしていくので、
それをお手伝いするのも咬み合わせ治療にとっては重要な要素なのです。

口もと美人・顎美人

「美人は口もとでつくられる、若さはアゴでつくられる」という昔の雑誌の記事を見つけました。

整形で目もとをパッチリ二重に、鼻を高く、鼻筋を細くすっきり直しても
本人とわからなくなるほどには変わらないのに、
口もとを変えると家族が見てもわからないほどに変わってしまうのです。
口もとさえ美しく整っていれば、目が一重でも小さくても、鼻筋が通っていなくても美人に見えます。

確かに、前歯の歯並びが変わるだけでも人の顔の印象はかなり変わります。
歯ぐきを削って前歯の長さが変わっただけでもイメージは激変です。
また、咬み合わせが急に変わると、あごの位置も変わり顔の印象がガラッと変わります。
久しぶりに見かけた女優さんの変化にびっくりすることがあります。
老け顔になって美人が台無しになってファンとしてがっかりしてしまいます。

また、あごのラインの変化は顔を一気に老けさせる原因になります。
横顔のあごのラインがスーッとしているか、たるみが生じているかで印象が違います。
首筋側が顎先より下がっているともう老け顔の印象が強くなります。

中年太りや老化によって皮膚がたるんで下がってくるとそれがあごの下に現れるので
人は知らず知らずのうちにそれを老化の尺度と見てしまうのでしょう。

女優さんでも年齢を重ねるとあごのラインのシャープさはなくなり、美容整形に走っているのがとてもよくわかります。
若くても、太って二重あごになる場合があるのはもちろんですが、
あごの位置や首の位置など姿勢が大いに影響して二重あごやたるんだあごになっている人も見かけます。

からだのバランスを直し、姿勢を正し首筋をのばせばまだまだあごから首筋はすっきりしてきます。
顔のラインはフェイスエクササイズでもっときれいになれます。
美容家が見ても年齢を感じさせないくらいの顔は、もちろんメイクも必要かもしれませんが
日々の顔へのケア、口もとのケア、そして日常生活のゆとりが大事かも!
美容家として歯医者さんも参加した方がベストでしょう!

「美人は口もと、若さはアゴ」です!これは絶対でしょう。
40歳を過ぎたら顔の下半分、首までのゾーンを大いに気にしてください。
美人度を保つためにも、からだのバランスの指標としても重要です。

歯医者さんが二足のわらじ?

先日日経新聞で「歯医者さんが2足のわらじ」で
保育園経営をしているという記事を見ました。
園児の治療をしている写真などがあったりして、ちょっと考え物です。

経営者としてお金を出しているが表へ出ないのならともかく、
保育園経営に片手間でかかわって大丈夫なのでしょうか。

私ならそんな保育園に絶対子供を入れたくないと思ってしまいました。

開業18周年を記念して

10月1日は皆さんにお礼を込めての当オフィスの”Thanks day”です。

「歯=ハ」は人間として生きるための「ハハ=母」の役目です。
この日は歯について何に関する相談でもお話をお聞きします!
セカンドオピニオンとしてでもどうぞ。
もしかしたら楽しいお話もお聞かせください!
私の記念日ですので、ぜひどうぞ、皆さんにもおすそ分け!
もちろん無料です。
(お口の中を拝見する場合は、¥1,000程ご負担下さい。)

では皆さん、待ってます。
ハに対するハハになって皆さんの元気を応援します。
(まずはお電話でご予約下さい。03-3502-5952)

相談にいらしてくださった方には歯ブラシプレゼント!

歯医者さんは味方です!

もう7年も私のオフィスに通ってきている患者さんがいます。

主な治療はすでに終わり、たまには治すところがあることもありますが
あとはずっとメインテナンスに通ってきてくださいます。

その患者さんが昨日話してくださったのは
ここに通うようになってから風邪さえひかないということです。
健康で過ごせるということはありがたいことだと実感しているそうです。

お口の中のケアがすべての風邪を撃退するほど強力ではないにしても、
その方はまじめな方なので、家でもかなり丁寧なケアをしていると思われます。
そして定期的にメインテナンスに通い、お口の中を清潔に保つことによって
雑菌やウイルスも減っているのではないでしょうか。

そろそろ、歯医者さんへの行き方を変えてみてもいいかもしれません。
痛い時や、ムシ歯かな?と思った時に行くところではなく、
何もなくても定期的にメインテナンスに行くところにしてみたらどうでしょう。
そうやって普段からお口の中の状態やムシ歯や歯周病がどのようなものかを知って、
何かあった時には治療するようにすれば、
歯医者さんは怖いところではなく、頼もしい味方になることでしょう。