対面の良さ

近年、メールなどでやり取りすることが増えていますが、「顔を合わせて話せばすぐに終わる話なのに」と、メールでのやりとりにもどかしさを感じたことのある人も多いのではないでしょうか。
目の前にいばすぐに言葉の応酬がすぐできるのに、メールだと返信を繰り返すのに時間がかかるもどかしさもあるでしょう。
それだけでなく、対面なら即答できない時の微妙な表情を読み取ってもらえば話が進むということもあるかもしれません。

コミュニケーションにおいて言葉の内容が表情や声の質と矛盾していた時、表情を重視する人が55パーセント、声の質を重視する人が38パーセント、言葉そのものを重視する人は7パーセントだそうで、メラビアンの法則と呼ばれているようです。

人が表情を読み取る力はかなりのもので、言葉を発しなくてもわずかな快不快の表情を見逃さないことはよくあることです。
逆に詐欺師がそれを利用して演技豊かに人をだましたりするんですね。

診療においても、精神科医の著書によれば、対面診療では温かさ、受容、励ましなどの感情の交流が治療効果に関与しているそうです。

一人で悩んでいても埒があかなかったのに、面と向かって話をすれば悩みも解決、なんてこともあるかもしれません。
私のところにも、歯の悩み、もしかしたら歯じゃないかもしれない悩み、何でも相談にいらしてくださいね。

松岡正剛さんのファンになりました。

彼の編集工学論は、私たちの仕事の方法論にまで食い込んできました。 まだまだ本を深く読み込んだわけではないのですが、治療論を論じる方法のポイントがさし示されているのが十分感じ取れて、自分の仕事がとてもやりやすくなりました。

一人の患者さんの治療をどうするか考えることが編集であり、私たちの考えと患者さんの考えをキャッチボールすることにより、何度も編集しなおすことの重要さを知りました。 何かとても治療がしやすくなった感じがします。

一方通行ではない会話、つまりお互いがどう治療したいか、治療を受けたいかと帳尻を合わせていくこと、これは難しいことではないなと感じました。 望むことは全部治療の中に組み込みたいのですが、賛成していただけない場合はもっと詳しく説明し、それでもだめならここまで譲歩することができるという一案二案というふうにカードをいっぱい出すことにしました。

選ぶのは患者さん、あなたです。 結果はそれによって違ってはきますが、努力しましょうネ、お互いに。

歯医者さんは味方です!

もう7年も私のオフィスに通ってきている患者さんがいます。

主な治療はすでに終わり、たまには治すところがあることもありますが
あとはずっとメインテナンスに通ってきてくださいます。

その患者さんが昨日話してくださったのは
ここに通うようになってから風邪さえひかないということです。
健康で過ごせるということはありがたいことだと実感しているそうです。

お口の中のケアがすべての風邪を撃退するほど強力ではないにしても、
その方はまじめな方なので、家でもかなり丁寧なケアをしていると思われます。
そして定期的にメインテナンスに通い、お口の中を清潔に保つことによって
雑菌やウイルスも減っているのではないでしょうか。

そろそろ、歯医者さんへの行き方を変えてみてもいいかもしれません。
痛い時や、ムシ歯かな?と思った時に行くところではなく、
何もなくても定期的にメインテナンスに行くところにしてみたらどうでしょう。
そうやって普段からお口の中の状態やムシ歯や歯周病がどのようなものかを知って、
何かあった時には治療するようにすれば、
歯医者さんは怖いところではなく、頼もしい味方になることでしょう。

何もない時こそ歯科へ!

「歯が痛い」となったら「歯医者に行かなくちゃ」ですよネ。 でも、「歯を削られる」「痛い」「こわい」「ともかく行くのがいや」「時間がかかる」「お金もかかる」「クリニックの雰囲気がきらい」などなど・・・ その上説明がよくわからないときたら・・・。 こんな不愉快な思いをしている方が多いかもしれません。

これからはクリニックは「痛いときに病院に行く」という利用法ではなくなるでしょう。 白くきれいに並んだ歯はビジネス上有力な武器になります。 仕事ができる人と思われて得です。

何にも気にならない時こそクリニックでホワイトニングやメインテナンス方法、咬みぐせチェックなど調べてみましょう。 大発見があるはずです。 それは、からだ全体かもしれません! 顔の形や姿勢にかかわってくるかもしれません。

これからの歯科は、今までの考えを捨てて、楽しみ方を知りに来てほしいなと思っています。

岡山からの質問

岡山県の方から電話で質問されてしまいました。 その方が以前メモっていた資料の中に私のオフィスの電話番号があったようで、「痛くない入れ歯」は可能かどうかの問い合わせでした。 その方は何でもメモるので、何を見て私のことをメモったのかも記憶にないとのことでした。 入れ歯のお話を日刊ゲンダイや夕刊フジでしたことがあったので、そこからのメモかもしれません。

ネット情報でしたが、資料を手紙で送らせていただきました。 何年も前の私の情報を気にかけてくださったことに、とてもうれしい思いをしました。 情報を知りたい方には協力を惜しみません。 相談されることってうれしいものです。

ニッポンの企業力(健康には歯も重要)

「海外企業、特に米アップル社、マイクロソフト、GM、エクソンモービルなど、世界中の頭脳・ものづくりをインターネットや物流の主要路で結び、最適な経営のあり方を地球規模で追求するグローバル企業にとって、本国は一つの地域に過ぎない。」という文章を、日経新聞で読みました。 欧米人が日本で活躍しているスタイルを見るととても健康的です。 何で? 仕事に集中するためには、きっと自己管理は相当できていると私は見ています。アメリカでは喫煙者と太っている人は一流企業は雇わないと言われています。

これだけ健康を気にしているのに、口の中は別物のように考えている人の何と多いことでしょうか。 口の中だけ健康ということはないと思います。 からだは丈夫だけど噛むことだけはダメです、ということもありえません。 からだ全部がその人の健康度をあらわすと思っています。 何十年も歯科医をしているとますます確信をもっています。 日本人が国際化して外に目を向けられるためには、からだのベースがしっかり健康と自覚できないとそうはならないと思います。 歯が白くてキレイな人は世界中で好かれると思います。 もっともっと歯です! (口を閉じれば見えませんが、見えなくても歯の枠組みが健康をアピールします!)