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かとうかずこデンタルオフィス院長ブログ

BBO治療の中断

BBOによる咬合治療で作るスプリントはありとあらゆる顎のトラブルに即対応ができますが、初期の治療で安心したり、少し症状が変化(良い方へ改善)すると、こんなものかと治療の中断をしてしまう方がいます。
私たちにとって中断が一番困ってしまうことです。

上あごに比べて下あごは自由に動く余地があります。
それを安定させた位置にもっていって、歯の治療や顎関節の症状、そしていろいろな全身治療をしていきます。
中断すると、予想と違ったり思ってもいないことも生じてきます。

急速な変化への期待が大きい人ほど中断することが多いような気がします。

5年10年20年の単位で症状が出てきているのです。
急いで解決するものではありません。
一度で治すのではなく、からだの変化との連携を取りつつ調整していくこういう治療方法はあまり馴染みがないかもしれませんが、自分の歴史は長いのですよ。
よく考えて動かないと、利益(良い結果)も生まず、無駄な投資になってしまいます。
少し考えを変えると、長い目で見れば大きな変化があり、からだが変わり、健康になるのも事実です。

歯医者さんでミニパーティー

6月4日は虫歯予防デーですが、それにちなんで6月5日にミニパーティーを行います。

治療とは関係なくワインと軽食をいただきながらおしゃべりしませんか。
初めての方でも患者さんでなくても歓迎です。

歯や健康に関係あること、歯医者さんに聞いてみたいこと、
その他、歯に関係ない他愛のないおしゃべりでも何でもOKです。

日時:6月5日 午後7:30~ 2時間ぐらい
場所:当オフィス
会費:1800円

歯ぎしりと「言葉のマウスピース」

昨日の日経新聞夕刊に「言葉のマウスピース」というエッセイがありました。

「言葉のマウスピース」って何だろう・・・と、タイトルにつられて読んでみると
歯ぎしり・食いしばりの話でした。

要約すると
昔兄が歯ぎしりしていたという筆者、自分にも歯ぎしりがあることに気付きます。
歯医者で精巧なマウスピースを作ってもらうと歯はこすれなくなり音もしなくなったが、
異物感があって眠れなくなってしまった。
そこで「空気のマウスピース」を試してみることにした。
寝る前に「歯を食いしばらない、歯を食いしばらない」と10回念じて寝ると
本当に歯ぎしりがとまった。
自分でもホントに効くのか?と半信半疑だったその暗示の威力に感服した、ということです。

その後の文の中で、こうありたいというイメージを思い描くと、
無意識のうちにそうありたい自分に近づくという
そのイメージの力を「言葉のマウスピース」と表現してしまう作家の感性はしゃれていて、
要約してしまうと元も子もないのですが、
ここは歯医者なので許してもらいましょう。

実際に咬み合わせの治療に当たっていると、そういうことが普通にあります。
リラックスするだけで治ってしまう歯の痛み、
あごや口の周りの筋肉の緊張をほぐしていくだけで治ってしまう顎の痛み・・・
歯そのももの治療はあんまりしていないのに、元気になって帰っていく患者さんはたくさんいます。
深く呼吸してリラックスすれば、緊張していた筋肉も緩み
骨格もバランスのいい位置に行こうとし、からだが本来の機能をとりもどしていくので、
それをお手伝いするのも咬み合わせ治療にとっては重要な要素なのです。

歯医者さんは余っていない

最近は子供のころからの虫歯予防が定着しているので、虫歯は減ってきています。 子供や若い人が虫歯でせっせと歯医者に通うことはなくなり、歯医者は余っていると言われています。

ところがお年寄りの集まりに行ってみると、入れ歯が合わない、痛い、噛めないなど、歯の悩みの話は尽きません。 お年寄りまでいかない熟年世代でも、かなり悩みがあるようです。

昔に比べれば入れ歯の割合は減っているので入れ歯の患者さんは減っていると多くの歯医者さんは感じていますが、一方で入れ歯で悩んでいる人はたくさんいます。 お年寄りの総数は増えているので、悩んでいる人の数は増えているのではないでしょうか。

なぜ、入れ歯が合わない患者さんは治療に行かないのでしょうか。 多くの患者さんが、何度も治療して、それでも良くならなくて、時にはかえって悪くなって、あきらめてしまっているのではないでしょうか。

入れ歯は、歯ぐきにピッタリ合った動かない入れ歯ができればそれで完成ではありません。 その入れ歯で咬んで、物を食べた時に具合がいい入れ歯ができないと、患者さんにとっては入れ歯の完成ではないのです。 そのためには調整を重ねて咬み合わせのバランスを整えていかないとなりません。 たとえ歯ぐきが減っていてピッタリ合う入れ歯が作れなくても、 咬み合わせが整うことによって痛くなくて咬める入れ歯になっていきます。

そこまで治療してもらえるなら治療したい、という患者さんはたくさんいるでしょう。 悩める患者さんが治療してくれる歯医者さんに出会ったら・・・ 実は歯医者さんは余っていないのではないでしょうか。

デジタルとアナログと治療時間

コンピュータが制御する物が身の回りにあふれている現在、いろいろなものがデジタル化されていますが、歯科においてもさまざまな機能がデジタル化されています。

確かにデジタル化によっていろいろ便利になっています。
デジタルレントゲンを撮ればすぐにチェアーの横のモニターで患者さんも一緒にレントゲン写真を見ることができます。
石膏でなく光でスキャンして歯型を取り、機械で自動的に被せ物を削りだすシステム(CAD/CAMシステム)もあります。

でも、人間の体を治療するということは、そこへ行く前に必ずアナログな部分があるのです。
患者さんの訴えを聞いて、検査をし、治療方針を決めなくてはなりません。
検査の部分ではデジタル化が進んでも、その結果を読み取って診断するのは歯科医です。
また、実際にお口の中を治療する繊細な作業を代行するようなデジタルシステムはそう簡単にはできないでしょう。

それを考えると、治療にはデジタル化によっても時間短縮できない部分が必ず存在します。
人間の体のことですから、痛みが引くまで、歯周病がケアによって落ち着くまで、その他、治療によってからだが変化していく経過はあくまでアナログなのです。

たとえば30分で治療してくださいという患者さんがいたとすると、30分ではなかなか期待にそうような治療はできるものではありません。
急いでやるとしたらその場限りのかなりいい加減な治療をするしかありません。
縮められない部分を縮めようとするとその分ちゃんとした治療ができなくなるのです。
これはもうアナログかデジタルか以前の問題です。

私は患者さんに対してはきちんとした治療を行いたいと思っています。
デジタル化することで短縮できる時間は全体の中ではほんのわずかだと思います。
きちんとした治療を行うためには基本的には時間がかかるのだということを理解していただきたいと思っています。

神経を抜くと言われたら

虫歯になって歯医者さんに行って、「虫歯が深いので神経を抜きましょう」と言われたら、 患者さんにとっては「はい」と言って従うしかないのが普通です。

でも、神経って無くてもいいものなの?

歯の中心には神経や血管が通っていて、痛みを感じるだけでなく、栄養を送ったり細菌から防御したりする働きがあります。
神経を取るとそれらがなくなるので、栄養がいきわたらなくなって歯がもろくなったり、黄色くなったりします。
また痛みがないことでその後に問題が起こっても気付かなくなることもあります。

そう考えると神経はできることなら抜かない方がいいのです。
でも、実際にはいくら残したくても神経を抜かなくてはならない場合ももちろんあります。

歯医者さんに神経を抜くと言われたら、 神経を残す治療方法はないのか、 また、残すことができないならそれはなぜなのか、 よく質問してお話を聞いて、納得してから治療するようにするといいですね。

対面の良さ

近年、メールなどでやり取りすることが増えていますが、「顔を合わせて話せばすぐに終わる話なのに」と、メールでのやりとりにもどかしさを感じたことのある人も多いのではないでしょうか。
目の前にいばすぐに言葉の応酬がすぐできるのに、メールだと返信を繰り返すのに時間がかかるもどかしさもあるでしょう。
それだけでなく、対面なら即答できない時の微妙な表情を読み取ってもらえば話が進むということもあるかもしれません。

コミュニケーションにおいて言葉の内容が表情や声の質と矛盾していた時、表情を重視する人が55パーセント、声の質を重視する人が38パーセント、言葉そのものを重視する人は7パーセントだそうで、メラビアンの法則と呼ばれているようです。

人が表情を読み取る力はかなりのもので、言葉を発しなくてもわずかな快不快の表情を見逃さないことはよくあることです。
逆に詐欺師がそれを利用して演技豊かに人をだましたりするんですね。

診療においても、精神科医の著書によれば、対面診療では温かさ、受容、励ましなどの感情の交流が治療効果に関与しているそうです。

一人で悩んでいても埒があかなかったのに、面と向かって話をすれば悩みも解決、なんてこともあるかもしれません。
私のところにも、歯の悩み、もしかしたら歯じゃないかもしれない悩み、何でも相談にいらしてくださいね。

予防歯科

日経の「交遊抄」に新田嘉七さん(平田牧場社長)が書いている記事があったのですが
そのお友達の熊谷先生という方が開いている山形県酒田市の予防歯科専門の診療所のことが書いてありました。

初診の検査・診断から定期的なメインテナンスまで患者さんの教育も行いながら長期的な管理を行い
ムシ歯や歯周病を予防して長期にわたってお口の中の健康を保とうという取り組みを中心に行っている歯科医院です。
スタッフ50人の大所帯だそうです。

いまやムシ歯の時代ではなく予防の時代です。
こういう予防歯科の考え方はこれからの時代にフィットしたものでしょう。

一方、すでにムシ歯と治療を繰り返し、歯周病にもなって
お口の中がガタガタになってあちこちに不具合が・・・という人たちを救うための歯医者さんも必要かもしれません。

メインテナンスの重要性

どんなにすばらしい治療をしても、メインテナンスをしっかりしないと口の中はこわれていきます。
テレビに映るタレントさんでも、あんなにきれいな人が、
いつのまにかフガフガした口もとになった映像を見ていると、
メインテナンスの管理の重要さをお話してあげたくなります。
先日ブティックでお会いした女優さんもそうでした。
歯周病で、美しかった口もとは別人のようです。
私は自己紹介をしましたが、訴えるような目で、見られた時にハッとしました。
お忙しそうで、お互いその場を立ち去りましたが・・・。

美しさのポイントはやっぱり口ですネ!

「クロワッサン」の記事から

昨日買った「クロワッサン」という雑誌を見ていたら たまたま、「なんだかんだの病気自慢」というコーナーで
松尾スズキさんが歯を抜かれてしまった記事を読みました。

右上の犬歯の歯茎が急に腫れて痛いので歯医者に行ったら
まずいきなり「こりゃもうだめだね」「隣の歯もだめだね」で始まり、
膿を食べているから胃が悪くなる、最終的には総入れ歯、と脅し、
当日ナレーションと朗読の仕事があるというのも考慮に入れず、
その日のうちに抜いてしまったというのです。

松尾さんの描写は、歯医者が患者という弱者に対して
強者的な言動で接したことで心挫かれたことが中心なのですが、
歯科治療という面から見ると、この歯医者さんの問題点は
まずその日のうちに抜いてしまったことです。
それも検査もしないうちに抜くと言っています。

本来なら検査をして状況を把握してから
患者さんにその状況を話し、理解してもらってから治療を開始します。

しかしこの歯医者さんは
抜くという方針を先に決めて 患者さんに現状を大げさに表現しています。

さらに当日にナレーションや朗読の仕事があるという患者さんに
(多少の同情はしたとしても)患者さんの意向を考慮せず
その日のうちに抜くということを決めてしまいました。

たまたまほかの記事にひかれて買った雑誌なのですが
あまりのことにしっかり読んでしまいました。
いまどきこんな歯医者さんがいるのが驚きでもあります。

松尾スズキさんにアドバイスをするとしたら
歯のことについての知識を増やしましょう。
1本2本の歯に注目する歯医者さんじゃなくて、 お口の中全体の現状をしっかりお話してくれる歯医者さんに行きましょう。
まずはそこからですね。
これは他の人にも言えることなので、皆さん他人事じゃないですよ。

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