ホーム  診療時間/交通  院長紹介  インフォーメーション  入れ歯  審美歯科  歯牙漂白  レーザー治療  リンク
メニュー


  咬合調整について
       噛み合わせの狂いが起こす顎偏位症

’99/7/21 デンタルインフォーメーション No.52

現代人はいろいろな症状を全身的に持っていると言われます。
そして、病院を訪れたのに原因がはっきりせず悩んでいる方が増えつつあるとも言われます。
しかも、若者ほどその悩みが増えてきているようです。

例をあげると・・・「歯がしみる・噛むと痛い」と言って歯医者さんにきた人がいましたが、その方は偏頭痛もありました。
この方に、噛み合わせの悪い部分を削る処置=咬合調整したら偏頭痛がぴたりと治まったことがありました。
また、目まい・ふらつきの症状の方の例では、咬合調整をしてから上下の歯の間にマウスピースに似たプラスティックをクッションとしていれました。
そして噛み合わせの修正をしたら全ての症状は消えてしまいました。
このようなことは、現代人の身体が進化していると言うより退化してきているからのようです。
明らかに病気なのです。

《顎偏位症の症状》
下の顎がずれている場合、ずれている側の体に症状が現れます。
顎が右にずれていれば右側の肩こりが出ます。
また、目では反対側の左目に疲れが出ます。
顎のずれは左右だけでなく前後や高さもあります。
奥歯の噛みあわせが低かったり高かったりしても症状がでます。
しかし、その症状は体力によってかなりの差があります。
体力や筋力が充分にある人は、上のような問題があっても症状が出ません。
このことから、噛み応えのある堅い食べ物を摂り、自然に近い食事をし、肉体労働・運動をしっかりしてきた人は、噛みあわせがかなり悪くても平気ですし、何も症状がでないのです。

これらの顎偏位症の症状が今の若者に多いと言うことは憂慮すべきことでしょう。
私たちの食生活・日常生活のスタイルが大きく変化して、顎や体力が退化したことに大きな原因があると思います。

下顎がずれた場合の基本的な身体の症状を列記します。

<軽症>
・ 背中・肩・首の凝り、頭痛、頭重感
・ 疲労感、イライラ感、腰痛
・ つまづき、顎のカクカク音
・ 口の開けにくさ、歯ぎしり

<重症>
・ めまい、歩行困難、ふらつき、強い動揺
・ 吐き気、不眠症、手足の冷え、胃痛、無気力
・ 鬱病、アトピー、不妊症

顎のずれは中高生くらいから目立ち始めます。
大人になると症状がしっかり固定してしまうのです。

戻る  次へ