歯科治療に対する当オフィスの考え方
   1.歯科治療に完成はある?
   2.入れ歯の悩み

歯科治療に完成はある?

歯医者さんでやることは、ムシ歯の穴を埋めたり、金属の冠をかぶせたり、歯を白くしたり、入れ歯をくれたり、インプラントを埋めて白い歯を上に乗せたり・・・・・です。
いろいろ治療をやってもらったのに、上の歯と下の歯を咬み合わせると、口元は美しくない、キレイになおしたはずなのに、いかにも治療しましたという歯の色、金属の色・・・など気にしている方が多いと思います。

ムシ歯や歯周病って、なぜほとんどの国民がかかってしまう病気なんでしょう。治療したはずなのに何か満足できないのはなぜなのでしょう?

治療イコールなおることだと思っていませんか。ガン治療、ムシ歯治療、歯周病治療、こんなに一生懸命治療しているのになんでなくならないの?そう思っていませんか?

お医者さんも歯医者さんも患者さんの治癒力に対して少しだけその力を後押ししてさしあげているだけです。治してもらおうと思ってはいけません。ムシ歯治療では口の中の条件の悪化でできたムシ歯の穴を埋めるだけです。原因をとりのぞいて、治療後の管理をするのは自分自身であり、私たち歯科医です。それがしっかりできなければガンもムシ歯も歯周病も簡単に再発します。その自己管理をどのようにするかを私たちプロフェッショナルが手助けしているのです。そのため2時間、3時間の長時間治療はザラになります。それを受け止められて気がつき、そして努力をした人が、健康とそれにもとづく安心と美しさを得られるのです。何の努力もしないと何の結果もありません。

歯の治療は内科的治療と違って、1時間待ってわずかの時間で終わりというのはムリです。その方の生活習慣がいろいろな病の原因となるわけですから、じっくりお話を聞いて変えてもらうことが私の治療の成功の秘訣なのです。お話を聞いたり、整体をして体操をしてもらったり(?)、お散歩してもらったりすることもあります。いろいろ他医ではやったこともないことをしていただくことで、不思議なコミュニケーションがとれていきます。そうしている間にその人の生活、食事、くせ、今問題になっていること、みんなわかってしまいます。それに気づいて自分から改善しようとする人は、治療後は満足していただけます。逆に、めんどうくさい、うるさい、早くやってという人にはなかなかうまくいきません。治療開始してから変身(心)していく方もいますが、コミュニケーション不足と性格の不一致(!)で中断させていただく場合もあります。残念ですがお断りして他の先生へ転医していただくことも、時にはあります。申し訳ないやらちょっとさびしい気もしますが。

良い結果を出すために私たちには研修会参加は欠かせません。たとえば今年の9月の日曜日で、私が休めるのは3回の勉強会を除いてたった1日。でも楽しんで参加していますし、そうやって学んでいくことは患者さんに良い結果を出すためなので苦にはなりません。世の中の変化とともにどんどん変わっていく治療内容ですが、それを学ぶことは私たちの義務だと思っています。私たちは努力をしつづけています。患者さんも、どうしてそうなったかがわかれば、ちょっと変えるだけでもかなり良い結果を出せます。私たちは患者さん自身の治癒力のパワーアップの救援隊でしょうか。

こんな話はインフォーメーションでも何回か書いています。でも、なかなか世の中には伝わりません。とことん悪化して、肩こり、腰痛、手足のしびれ、偏頭痛、難聴、耳鳴り、目の症状など、歯が関わること多岐にわたっているのに・・・。イビキ、無呼吸症候群、顔貌の変化、からだのゆがみなどなど、考えるとまだまだ出てきます。
皆さんの健康は自分の今を見直すことから始めるといいのかもしれません。

 

入れ歯の悩み

とうとう入れ歯になってしまった!
何か咬みづらい、でも使っていればどうにかなる?
⇒いえいえ、こわいことになります!

入れ歯を何回作っても痛い!
入れるのをやめよう。
もっと歯がなくなったら、どうしても咬むところがなくなったらもう一度入れてみよう!
⇒ますます入れられなくなります。

自分で勝手に治療方針を決めていませんか?
皆さんが歯医者さんであれば、「ああやってください」「こうやって!」と注文を出しても良いと思います。患者さんのリクエストどおりに治療して、うまくいったためしはあまりありません。時には成功することもありです!でもそれは、偶然です。

きらいな行きたくない歯医者なわけですから、早く終わるためには、こうやってああやって、「サヨウナラ!」。そんなつもりでいると、そうです、歯も「サヨウナラ」になってしまいます。

私たちは何十年の勉強と、経験、熟練の技を駆使して細かな治療をしていきます。努力し続けて10ミクロンからの削り方をマスターしています。これは人間の肉眼で見える大きさ、厚さではありません。人間の感性までもとぎすますテクニックです。もしかしたら目に見えないので認めてもらえていないかもしれません。でも、私が自分で受けた治療で感じた実体験にもとづいていますから、現実感のあるお話ができるのです。信じてもらえないかもしれませんが、たった10ミクロン削ったことであごがスムーズに動き出し、咬み合わせも軽くなり、肩が軽くなるのです。たった数分後の変化です。

そんなわけですから、皆さんの「早く治療して」とか、「あーやって」とかいうことは聞いてあげることはできません。長時間かけて、長いときは1年以上かかって口の中の咬み合わせを変えていってその人の咬みやすい口の中を回復させることもあります。その人の年齢なりに何十年の年月をかけそれなりになじんだものを、たった数回でしっかりした機能的な咬み合わせにしようとしても、患者さんにはすぐに受け入れられません。とてもヘンに感じます。それが当然です。長い時間のかかった変化は、どんなに口の中に問題があっても、ゆがんだりまがったりしていても、それなりに使いこなしているものです。私たちもびっくりするほどの咬み合わせなのに、「しっかり咬めてます。」と言われます。しかし、歯は抜け落ち、何本かはグラグラ、ムシ歯は数知れず・・・。これでもそこそこに満足している方の顔はゆがみ、肩こりや、腰痛、成人病のオンパレード。それで人生を終わるのですか?見ていてもちょっとかわいそうですが、患者さんの考え方なので、あまり言わないようにはしているのですが・・・・。聞いてみて、お話をしてみて、初めて気づいていただくと、皆さん本当に驚きます。

人間らしく、QOL(クオリティオブライフ)を高めるために、自分を見つめなおしてもう一度考えてみてください。そして、全身、顔のアップの鏡をもう一度見てみましょう。
口の中を治すとアンチエイジングはあたりまえです。6才、12才は若返ると皆さん言っています!
顔のホウレイ線の変化、口のまわりのしわ、ほっぺのふくらみなど若々しく、そして小顔にまでなってしまいます。
化粧品で変わる前に、歯、咬み合わせを治せばまわりの目が変わります。化粧品のノリもとてもよくなります。顔の筋肉が活発に動くので血行がよくなるのです。

こう書いていると悩みはどこへいってしまったのでしょう。考え方を変えるだけで、口の中も、顔も、からだも人生も楽しめます。いかがですか?

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