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姿勢と噛み合わせの法則 |
デンタルインフォーメーションNo.100 2003/01/24
Q.「歯並び」と「咬み合わせ」とどう違うの?
A.「歯並び」は「出っ歯」「受け口」「乱ぐい歯」ということばでわかるように、見た目を表現しています。「咬み合わせ」とは上の歯と下の歯とが噛み合ったときの上下的な位置、左右のずれ、上の歯の出っぱり具合などの位置関係をいいます。
たとえば上下の歯が咬み合った時に下顎がずれたりしますと、写真を撮った時肩の傾きが左右違っていたり、あごのラインが何となく左右違うなあと気がつくことがあります。
Q.「咬み癖」はどうして起きるの?
A.人の姿勢・動作は全身運動です。当然咬みあわせも例外なく全身の姿勢・動作と連動しています。ここで、一つの法則ができあがってしまいます。同側の法則としましょう。
1. 右側(右足)に重心のある人は右咬みです。
2. 腰が右側にねじれている場合は右咬み、左側にねじれている場合は左咬みです。
3. 首の右側ねじれは右咬みです。左側ねじれは左咬みです。
なんとなく気づいていらっしゃった方も多いと思います。
ねじれは体にとって良いはずがありません。できるだけねじれをとって肩こり腰痛を減らすことは咬み合せにも良いことです。
もう一つの法則があります。それを同期の法則と呼びましょう。
足の重心が片側にずれれば同じ側に腰、首もずれていってしまいます。全身の動きと咬み合せはすべてつながっているのです。
ただし人間のからだは多少ファジーなところもあるので少しぐらいずれても日常生活で支障がでてくるとは限りません。何かの原因で法則性に反した姿勢や動作を繰り返すことを強いられた時に心身ともにトラブルが起きます。
ためしに、左右の足に交互に重心を置いたり、首を傾けたり、少しずつまわしてみてください。このとき歯と歯をつけておくと、咬みあわせもずれていくのに気づくでしょう。
スポーツ選手、特に野球で気づくのですが、ボールを投げたり打ったりしている時にガムをかんだり、舌を出していることがあります。これは、体のスムーズな動きを妨げないようにする一つのテクニックなのです。
皆さん、いかがですか。