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  ぺリオドントロジーって何?

00/11/8 デンタルインフォーメーション No.70

「カリオロジー(虫歯学)」に続いて「ペリオドントロジー」をテーマにしてみました。

「ぺリオドントロジー」とは’歯周病論’ということになるのでしょう。
これまで、この理論と治療技術は重症の人に用いられることが多かったのです。
重症の人たちにどんな主述をしたら良いか、失った骨や歯肉をどのように再生させたらよいか、入れ歯や被せるものをどのように入れたらよいかということはとても大切なことです。
しかし、それだけではなく歯周病になる過程を知って、病気を発生させることなく、または歯周病になったとしても治療後は再発することなく健康を保ち続けることが最も大切なことです。「ぺリオドントロジー」は日々進歩していますが、重症の方にだけ用いるのではなく、歯周病を発症させないうちに使うと言う発想を私たち歯科医は持ちたいと思います。

歯周病は感染症です。何種類かの細菌が歯の表面にバイオフィルム(歯垢・プラーク)というものを作って歯の表面にべったり付着します。そこから出る細菌・脂質・タンパク質などが、体の抵抗する機能を衰えさせて歯周病が発生してしまうのです。

歯の周りの骨が破壊されて歯周病が進むに当たっては、”細菌に関するそれぞれの感受性””一定量以上の細菌”、そして”骨の破壊に関わる物質”と言う要因が挙げられます。これらがそろうと一挙に破壊が進みます。
また更に、歯周病をひどくさせる要因(リスクファクター)には次のようなことがあります。

1、年齢:年齢が上がるほど歯周病はひどくなる傾向があります。
2、糖尿病:この病気と歯周病は切っても切れない関係にあります。
3、口の中の衛生状態
4、喫煙:たばこを吸い始めて数週間で歯肉の色が悪化してきます。ブラッシングすると出血したりします。
  歯肉が厚く硬い組織に変化します。とても見苦しい症状でもあります。

5、遺伝性:歯がほとんど無くなっている方が多い家系の方も要注意です。

歯科医療に携わるものは「ぺリオドントロジー」と「カリオロジー」とを同時に考えて治療に応用していかなけれべならないと思っています。