ホーム  診療時間/交通  院長紹介  インフォーメーション   入れ歯  審美歯科  歯牙漂白  レーザー治療 リンク
メニュー


  入れ歯を入れた方へ

デンタルインフォーメーションNo.81 2002

「入れ歯」は自分の歯ではありません。
自分の歯と同じように完全に噛む力を出すことは難しいのです。

例えとして、片足を失った人が、新しい義足で急に全力で走りだすことは出来ません。
きっとすぐ痛くなって歩くこともできなくなってしまうでしょう。
入れ歯も同じです。

入れてからすぐその場で当たる所は削って治せます。
物を食べてみると、人それぞれの噛みぐせがありますので、思いもかけない所が当たることがあります。
今まで合わない入れ歯を入れていた方は、その合わない入れ歯に顎や筋肉が無理矢理合わせていました。
そこに新しい入れ歯が入ると、今まで必死に使っていた筋肉は、急に正しい位置に戻れません。
何年もかかって、顎や筋肉がずれてきているとそう簡単には修正できないのです。

長い間、使っていなかった筋肉も、もう一度復活させる努力をしなければならないこともあります。
不自然な使い方をしていた入れ歯も、やっと左右上下均等に使えるようになると、とても嬉しいものです。
「慣らし」の段階は、今までの噛みぐせの修正期間ですから、当たって痛い所は、ガマンせずにどんどん言ってください。
急に新しい入れ歯を入れるということは、今まで使い方の情報を捨てて頂くことが必要になると思います。

もちろん大事なことは、全部捨てないで生かせる情報もあります。
私たちは、一つ一つ拾ったり捨てたり判断しなければなりません。
お互いに最初はとても苦労することと思います。
何回か、調整していくうちに、ピタリと落ち着いてしっかり物が食べられるようになったら、本当に人生が楽しくなること受けあいです。

新しい入れ歯を使い始める時は、サクサクと軽い力で噛みつぶせる物から食べてみましょう。
ご飯に味噌汁、お魚くらいはいただけるでしょう。
これに慣れたら、少し力を入れて食べるもの、野菜炒めや軟らかいお肉なども食べてみましょう。
以外と食パンは噛み切って食べたりするのは難しいし食品ですので、注意して下さい。 

患者様のお口の中は、誰一人として、同じではありません。
一人一人、お口の中の悩みや不安など気になることをお話して下さい。 
それが素晴らしい入れ歯を入れるためには、とても重要なことです。

戻る