ホーム  診療時間/交通  院長紹介  インフォーメーション   入れ歯  審美歯科  歯牙漂白 レーザー治療 リンク
メニュー


  キシリトールガムはムシ歯を防ぐ?

デンタルインフォーメーションNo.88 2002/02/22

糖が虫歯を作るための口の中の細菌の作用は、
・ 歯垢内で糖を取り入れて代謝により酸を作り出し、それが歯を溶かす。
・ 歯の表面に取り付きやすいようにネバネバの物質を作る。
ですが、糖の中でも砂糖はこの両方の性質を備えています。
果糖などではネバネバの物質は作られませんが酸は生成されるので虫歯の原因にはなります。
一方、糖アルコールと呼ばれる甘味料は細菌に酸を作らせませんので虫歯の原因にはなりません。
キシリトールもこういう甘味料のひとつです。

<キシリトールの効果>
・酸を生成させない効果。
・甘さにより唾液を出させる効果。
唾液が増えることで酸を中和する能力が高まり、再石灰化を促進させます。

食事のたびに口の中は酸性になります。
食後それが唾液の分泌によって中和されると、唾液の中に溶けているリン酸やカルシウムが歯の表面に沈着して歯を修復します。これが再石灰化です。
このため食事をしただけですぐに虫歯になるわけではありませんが、酸性の状態が続く時間はなるべく短い方がいいのです。
キシリトールによって唾液の分泌が促されれば酸性からの回復が早くなります。

もちろんいつまでもだらだらと食べていたり、間食が多かったり、砂糖を取りすぎたりしていてはキシリトールを摂ってもどうしようもありません。


このように虫歯を防ぐことで話題のキシリトールですが、市販のものを買う場合には注意が必要です。
キシリトール100%であれば問題はありませんが、そうでないものがたくさん市販されています。
キシリトール以外の甘味料が糖アルコールばかりなら良いのですが、砂糖や水飴(麦芽糖)、果糖、ブドウ糖が含まれているものがあります。
これらの虫歯を作る作用はキシリトールで打ち消せるものではありませんので逆効果になってしまいます。
くれぐれも商品のキャッチフレーズに惑わされることなく選んでいただきたいと思います。


虫歯を防ぐ甘味料が含まれた食品は、次のようなものが市販されています。


ワーナーランバート、リカルデントガム

ロッテ、キシリトールガム+2

戻る