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| 歯科治療の自己診断のこわさに早く気づいてください |
デンタルインフォーメーションNo.1３２ ２００８／０５／０２
「ムシ歯だから見て下さい。」「歯が痛いのはムシ歯のようです。」などと、いらっしゃる方が皆さん歯医者さんかのように私たちにお話しして下さいます。性格的にがんこな方は、私たち歯医者が否定しても疑いの目を向けます。どういう問題があるからその症状が生じてしまったか、ということを伝えてもムシ歯治療をしなければ納得してもらえません。本当に困ってしまいます。歯を削られることに快感でも覚えるのでしょうか？
ムシ歯は甘いものを食べても歯ブラシをしなかったからなるという単純なものではありません。咬み合わせから、その人の生活環境の悪さ、歯ギシリくいしばりなどの不良習慣、だ液の酸性度の問題など解決しなければならない要因がいくつもあります。それを一つずつ消していかなければ解決しません。歯がムシ歯のごとく痛くても、ぜんぜん違う歯を削ったりするとピタッと止まることはよくあるのです。今までの習慣のごとく「どうせムシ歯治療なのだから、削って、銀色の金属をつめたり、神経を取ったり・・・」などと想像を先にしないで下さい、と本当に言いたいと思っています。