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歯は治療するほど悪くなる?! |
デンタルインフォーメーション ’98/10/14 No.42
歯は毎日・一生使うものです。物をおいしく食べるには一番大切なものです。どんなによい治療をしても、手入れが悪かったり歯への思いやりがなければ、いつになってもよい状態にはなりません。
歯医者さんは口の中を見るだけで、いつ頃入れ歯になるかの見当をつけることができるのです。
下顎の第一臼歯(前から6番目の歯)がどれくらいだめになっているかが目安です。入れ歯への道は、この歯の虫歯から始まると言っても過言ではありません。
虫歯になると削って詰めます。この時期が早ければ間違いなくまた虫歯になります。
すると次にはさらに大きく削って、時には神経を取って金属のクラウンを被せます。
この治療が少しでもルーズだったり口の衛生状態が悪かったりすると、今度はクラウンのなかでまた虫歯が進み、根まで病気になります。
年齢的にも歯にとって悪い要因が重なって歯周病まで行ってしまうことになります。
中年になってからこのような経過をたどると、歯は抜かれ、ブリッジと言って両隣の歯を削って被せることになります。
歯と歯ぐきの管理が相変わらず悪ければ両隣の歯もだめになり、ブリッジの害も手伝ってこの2本の歯も抜くことになり、とうとう入れ歯です。
同じ歯医者さんでずっと面倒を見てもらおうと言う気持ちがなければ、その場限りの治療になってしまいます。
すると今度は入れ歯のかかった歯もやられていきます。
その場限りの治療は噛み合わせやその人の口の手入れの程度を考えに入れていませんから、ますます悪化が加速されていくのです。
口の中がどうしてこうなってしまったか、もう一度考えてみませんか。小さな反省は大きな結果をもたらします。