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充填物の良し悪し |
’98/11/24 デンタルインフォーメーションNo.44
虫歯は全部詰めなければならないのでしょうか。
軽い虫歯(C1と言う)は正しいブラッシングや食生活で進行しなくなったり、自然に治ってしまう(再石灰化)こともあります。
アマルガム(銀と水銀を練ったもの)を充填することはよいのでしょうか。
きちんと詰められていればよいのですが、年月と共に酸化してもろくなって欠けてきます。
北欧では、体によくないといって中止した国もあります。
レジン充填は白くてきれいですが?
段差なくすき間なく詰めると自分の歯のように白くてきれいです。
でも、見えるところはきれいでも歯と歯の間にきれいに詰まっていないと虫歯や歯周病の原因になります。
また、年月と共に給水して黄ばんできたり、すり減ってもきますので定期的にチェックして磨いたり詰め直しをしなければなりません。
金属の詰め物(インレー)は安心ですか。
金属が詰まっていても周りから虫歯になったり、金属がはずれることがあります。
金属を詰めるには《歯を削り》《型を取り》《ワックスでパターンを作り》《鋳造し》《磨く》という複雑な工程を完璧に行わなければなりません。
これには高度な技術が必要です。更にセメントで歯に付けるときに段差がなく引っかかりがでいないように隙間がないように付けます。
また、接着セメントが白く見えてもいけません。
当然、咬みにくくてもいけませんから最後までキチンと調整が必要でしょう。
虫歯の治療はステップをキチンと踏めばいれいに充填物が入ります。
そのためにかなりの時間が費やされることは覚悟しなければなりません。
歯医者は1本1本の小さな歯に大変な気を使っているのです。