「ブラッシング」なんて適当にしかしていなかった。動物がやらないのになんで人間がやるのかという考えに凝り固まっていた。
ところが、今では犬のなんと80〜90%が歯周病(歯槽膿漏)にかかっているとのこと。
ネコも同じような状態らしい。
どうやら2〜3年でほとんど歯がダメになり、動物の入れ歯がないから歯茎で食べているらしい。
加工した食べ物を食べないヒグマでも歯周病になっているし、骨もほとんど溶けていたという例もあるらしい。
私も子供のころからは、そこそこに歯みがきしてきたはずなのに、歯医者さんの診たては歯周病の末期症状だった。
近くの歯医者に飛び込んだら痛み止めだけだった。
ほうっておいたら、カニを食べた時に甲羅をガブリとやって、前歯4本がグラつきだした。
痛みがぶり返した。
そうなるまで、まったく歯が悪いことに気づかなかった。
でも、放置したり痛み止めでおさまったりして、4年以上その繰り返しだった。
今年とうとうそのうちの1本が痛み出して抜いた。
かなりの悪臭がした。
その時歯周病だとやっと自覚した。
歯ブラシのやり方が正しくなかったのだ。
自分で正しいと思っていたのに痛みが繰り返し出たということは、かなりまちがっていたらしい。
痛みや出血をおさえるのは簡単だと言うことがわかった。
先生の言うとおりに正しくみがけばいいことだったのだ。
これまでのみがき方は歯ミガキ剤をタップリ歯ブラシにつけてやっていた。
つけずにみがいたら爽快感がなく、どうもしっくりいかない。
でも、これが歯ブラシの本当のやり方だった。
自分流とまったく違うことがわかった。
歯ミガキ剤は歯をいためるだけだということもわかった。
自分の歯はとうてい普通のみがきかたで元に戻るような状態ではないこともわかった。
時間はそうとうかかるらしい。
普通のみがき方だと歯ミガキ剤を使わないとスッキリしないのに、正しく教わった歯ブラシは歯ミガキ剤をつけなくてスッキリすることがわかった。
だから続ける気になったのである。
昔は「サ行」特に「シ」の音が、かなり気をつけないとしゃべりづらかった。
それが今は歯がしっかりしているので全然気にならなくなった。
今から思うと昔は地獄だった。
歯が痛む→出血する→歯ぐきを切る手術をする→銀歯を入れる→グラグラする→歯を抜く、この方程式から這い上がった今は天国のようだ!
某大学教授 I .W
|