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痛みはないけれど・・・ |
’00/5/22 デンタルインフォーメーションNo.63
虫歯や歯周病は残念ながら自然治癒はありません。
穴があいてしまったムシ歯は削って、金属を詰めたり被せたりして、ほぼもとの形に回復します。
しかし、少しずつ骨が溶けていく歯周病は、そのままでは絶対に骨は再生しないのです。
症状には全体的に骨が無くなってしまう場合と部分的になくなる場合とがありますが、部分的な場合には骨を再生する手術があります。
全体的な場合には再生の手術は出来ませんが、その状態でストップさせることはできます。
そして、元のように噛めるようにすることはできます。
しかし、そこまで行くのに1年や2年はしっかりかかりますので、大変に根気のいることです。
ところで、治療を中断してしまう人がいらっしゃるので、いつもとても気にかかります。
ご自分が見て判る部分の治療だけで終わったと思われるのでしょうが、歯医者さんが鏡を使って歯と歯の間のムシ歯を発見することがあります。
これはなかなか理解していただけません。こういうケースでは中断する方が多いようです。
もっと問題なのは歯周病です。(成人になると50%以上の方々に歯周病が始まっています。)
これは若い女性に目立つことなのですが、歯周病治療の本格的スケジュールが未だ始まる前にピタッといらっしゃらなくなるのです。
これから結婚して子供を産み、育てなくてはならないのに中断してしまうと、5年10年後にその付けが回ってくるのでとても心配になります。
さて、口の中の細菌は時として血液中に入り込み、全身を回ってしまうのをご存知ですか?
口の中の細菌はほとんどが常在菌として誰の口の中にもあります。
健康で体力に問題のない人には何の障害もないのですが、仕事やストレスで体の抵抗がいったん弱まった時には心臓疾患としての内心膜・肝臓病・肺炎・脳炎など、からだ全体にいろいろな病気が発生します。
現代人は免疫力・抵抗力が弱まっているのはマスコミ・雑誌などで気づかれていることと思います。
たった1本の歯・たった1ヶ所の歯周病でもちょっと気にしてみませんか?
歯を治すことは健康を回復することです。
放置することは口の中の破壊だけでなく、全身の破壊になっていくかもしれません。