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具合が悪くならなければ病気に気づかない |
’01/5/20 デンタルインフォーメーション No.75
糖尿病や高血圧、そして「ムシ歯」は体のバランスが崩れて起こるものです。
そのバランスが戻れば何も恐れることはありません。
ただ、これらの病気は何か具合が悪くならなければ気づきません。
自分で健康だと思っている人は何か障害が起こらなければ自覚しません。
「ムシ歯」という病気も、穴があいたり歯がしみて痛みを感じるようになって初めて気づくものです。
「ムシ歯」には’細菌’’食事の仕方’’歯質’’唾液’が関わっています。
”ムシ歯は細菌による感染症なのだ”ということを知っていることがまず大切です。
また、食事を見直すことによって快復する点は高血圧や糖尿病と同じです。
歯の性質は、人によっても年齢・歯の種類・歯の表面の場所によっても違います。
唾液の性質も影響の仕方も遺伝的に違いますし、一日の午前・午後・夜でも違います。
しかも、口の中の場所によっても違うのです。
さらに、砂糖が入った食品を頻繁に口にすることはムシ歯のリスクを高めます。
このように、生活習慣を見直して歯の性質・細菌だらけの唾液の性状を健康な状態に持っていくことが「ムシ歯」の治療なのです。
=田舎から出てきたある一人暮らしの女子大生の投書= 『田舎で通っていた歯医者さんは気さくで、治療が終わると「また悪くなったらいらっしゃい」と、優しく言ってくれました。 でも東京の歯医者さんは「定期的な管理のため1年に2回来るように」といいます。 なんだか金儲け主義みたいで・・・・。』 |
これを見ると、”悪くなる前に治療する”ことを理解してもらうことは難しいことだと考えさせられます。
取りあえずの痛みが無くなれば病気はもう治ったと考えがちです。
糖尿病の危険を注意されても『酒を控えなさいと言われてもねえ・・・!』と思うのが本音でしょう。
しかし徐々に進行する(一見健康そうに見える)病気のこれが厄介な特徴なのです。
投書のように、患者が期待する治療を予想通りやってくれる歯医者さんもいます。
一方、その病気の本来の傾向を治療しようとする歯医者さんは、生活にまでうるさく干渉してとかく嫌われてしまいます。
どのように考えて選択するかは皆さん患者さんです。一生のうち、どちらが得ですか?