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2014-03

デジタルとアナログと治療時間

コンピュータが制御する物が身の回りにあふれている現在、いろいろなものがデジタル化されていますが、歯科においてもさまざまな機能がデジタル化されています。

確かにデジタル化によっていろいろ便利になっています。
デジタルレントゲンを撮ればすぐにチェアーの横のモニターで患者さんも一緒にレントゲン写真を見ることができます。
石膏でなく光でスキャンして歯型を取り、機械で自動的に被せ物を削りだすシステム(CAD/CAMシステム)もあります。

でも、人間の体を治療するということは、そこへ行く前に必ずアナログな部分があるのです。
患者さんの訴えを聞いて、検査をし、治療方針を決めなくてはなりません。
検査の部分ではデジタル化が進んでも、その結果を読み取って診断するのは歯科医です。
また、実際にお口の中を治療する繊細な作業を代行するようなデジタルシステムはそう簡単にはできないでしょう。

それを考えると、治療にはデジタル化によっても時間短縮できない部分が必ず存在します。
人間の体のことですから、痛みが引くまで、歯周病がケアによって落ち着くまで、その他、治療によってからだが変化していく経過はあくまでアナログなのです。

たとえば30分で治療してくださいという患者さんがいたとすると、30分ではなかなか期待にそうような治療はできるものではありません。
急いでやるとしたらその場限りのかなりいい加減な治療をするしかありません。
縮められない部分を縮めようとするとその分ちゃんとした治療ができなくなるのです。
これはもうアナログかデジタルか以前の問題です。

私は患者さんに対してはきちんとした治療を行いたいと思っています。
デジタル化することで短縮できる時間は全体の中ではほんのわずかだと思います。
きちんとした治療を行うためには基本的には時間がかかるのだということを理解していただきたいと思っています。

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