先週書いた酸蝕症に関連してネットで検索をしていたら
ある歯科医院のホームページに、レモン汁で歯を磨いたという患者さんの酸蝕症の症例がありました。
その患者さんはレモン汁で磨くといいという話をTVで見たということだったので、
そんな話が出回っているのかと、「レモン汁 歯みがき」でGoogle検索してみました。
そうしたら驚いたことに、歯を白くするためにレモン汁で歯を拭いたり磨いたりするという話がたくさん出ているではありませんか。
結構口コミで広がっているようです。
1)レモン汁で磨くあるいは拭く、
2)重曹をレモン汁で練って磨く
3)塩とレモン汁をまぜて磨く
だいたい3パターンあるようです。
レモン汁は酸なので、歯の表面のエナメル質を溶かします。
「歯医者さんに行かなくても、自作の歯磨き粉 [上記1)~3)]でホワイトニングできます。」
とおすすめしている人もいますが、それは歯の表面のエナメル質を溶かしているから白くなるのですよ。
重曹や塩は研磨剤として作用するのでレモン汁で表面が溶けてやわらかくなっているところへ
ゴシゴシこすると余計に歯を痛めてしまいます。
(重曹の場合は中和して酸が弱まることはあるでしょうが、混ぜる比率によります。)
ゴシゴシこすらないで、レモン汁でそっと拭く程度なら
1度に急激に削れるわけではないので、一年に1回ぐらいならそんなに害はないかもしれません。
もしレモン汁で歯を磨いたりした場合には、口をゆすぎ
磨いたのと同じぐらいの時間、フッ素入りの洗口剤やジェルを口に含んでしばらくそのままでいます。
でも、試してみたわけではないので、それで大丈夫だとは保証できません。
それでもやりたい人は、あくまでも自己責任です。