「TCH」を直せば肩こりが治る?

「TCH」って知っていますか? 最近東京医科歯科大学の木野孔司先生があちこちで紹介してTVでも放送されています。

人間は普通は咬んだり話したりしないで口を閉じている時には上下の歯は離れています。 ところが緊張したり、何かに集中しているときに無意識に上下の歯を接触させていることがあります。 特に咬みしめたり食いしばっているわけでなくても、上下の歯が当たっているだけで咬むための筋肉や周辺の筋肉は緊張し、それが長時間になれば肩こりなども引き起こします。

「TCH」とは「Tooth Contacting Habit」の略で、このような上下の歯を接触させる癖のことです。 この癖を直せばそのために起きていた肩こりなど、いろいろな症状が改善される方が多いのです。

このことは私たち歯科医にとっては決して新しい話ではありませんが、TVなどで取り上げられて、「歯を離す」という張り紙を家の中に何か所も貼って、それを見かけるたびに「フーッ」と息を吐いて歯を離すという習慣をつけていくと効果があると紹介されたので、見た方も多いと思います。

筋肉の緊張を解くためには深く呼吸をしてフーッと吐くことが重要で、この呼吸により筋肉が緩みます。 自分で頻繁に気付いて行えるという点では、この張り紙法は名案だと思います。

ただし注意しなくてはならないのは、ここで行うのは張り紙通りの「歯を離す」だけではなく、呼吸が重要だということです。 歯を離すことばかり意識しすぎると、今度は逆に歯を離そうとすることで筋肉が緊張してしまいます。 TCHを直すことばかりを意識していると、かえって緊張が持続してしまうのです。 私も経験がありますが、本当に人間というものは無駄な力を入れてしまうものです。

気づいたら深く呼吸をしてフーッと吐いてリラックス・・・これを続けていればあなたの肩こりも治るかもしれませんよ!

口臭が気になります! 

口から出てくる臭いを口臭と表現します。 食事などで、アルコールやにんにくなどを飲んだり食べたりした後に臭うのは、口の中に残ったものの臭いではありません。 消化吸収されたものが血液中に移動し、ある程度以上の濃度になると肺呼吸をする際に吐く息とともに出てくるのです。 血液内の臭いと息が同じということです。 これは歯みがきをしてもとれません。 時間とともに血液中の濃度が下がって臭いがなくなってきます。

また口の中の臭いは、だれもが持っているものです。 朝起きた時の臭い、緊張して口の渇きを覚える緊張性口臭、女性の生理時の口臭、加齢にともなう老人性口臭などで、生理的な自然の口臭です。

口臭は自分で気にしているほど人には臭っていません。 しかし意識していない人のほうがかなり強い臭いのすることがあります。 喫煙や歯周病、ムシ歯などで臭いに鈍感になっている人です。 どちらなのかはなかなか自分では判断できません。 第三者ならだれでもいいと思います。まずは聞いてみてください。 何か言われたら最初に行ってみてください。歯医者さんへ!

ホワイトニング 歯を白くするということ

歯の白さは健康をイメージします。
白い歯は美しさを強調してくれます。

健康な歯に自信のある方、ぜひホワイトニングをおすすめします。
ちょっと、という方は、どうしたら白くなれるか一緒に考えて
手に入れる努力をしてみませんか。

久しぶりのフェルデンクライスメソッドについて

フェルデンクライスをはじめてもう4年くらいは過ぎました。 からだの変化を十分に感じられるようになってきました。 こころとからだは一体という実感も十分しています。

精神的に守りに入るからだは、前にかがみこむため、猫背で年齢より老けたようになります。 若いからだはしなやかで、十分のびちぢみができます。 からだのやわらかさがあれば、遠くから見ても若いからだと精神を持っていることがわかります。

フェルデンクライスの良いところは、もう一度若かったころのやわさかさを取り戻せる可能性があることです。 また、知らなかったからだの柔軟性を知り驚きを感じられることもあります。

アンチエイジングが騒がれていますが、外観だけガンバっても遠目に年がバレるようなアンチエイジング対策はさびしいと思います。

歯科と美容

「歯と美容」というとデンタルエステなる言葉と一緒にあつかわれそうでちょっといやなのですが・・・。
今、目の前に座っている老夫婦の顔を「美容」ということから見ていたらつくづくそう思いました。
ご婦人の方は歯が反っ歯になり、前歯が外に扇状に開いているため、口元をとんがらせたようになってしまっています。
エステティック的にも機械的にも崩壊しているようです。
きっと「年だから」の一言で本人はなにもしないでしょう。
歯並びを直してしっかり食べられるようになったら軽く10才近くは若返るはずです。
体調も悪そうで、みけんのしわと鼻のしわは深く刻まれています。
息子らしい男性との会話が聞くともなしに耳に入ってきます。
お話の間中すーっとしかめっ面なのは、とても見るに耐えません。

一応咬めて食べられれば良しとしてしまうのが世の常のようです。
もっともっとクオリティを高めれば楽しい人生が過ごせるのにとおもうとちょっと残念ですネ。

歯医者さんって、これからは歯の治療だけではすまなくなるはずです。
治療は見た目も美しく終わっているでしょうか。
良い状態をキープするために、もっと美しく健康に生きるためにアドバイスできるよう私たちは常に前向きでなくてはなりません。
治療にだけ専念するなんて、私たちもつまらなくなってきているのです。

アラフォーの女性たちの美に対する興味は、ここ数年雑誌・ネットをみるとすごいなと感心しています。
私たちは無視するどころか協力し合って美を追求したいところです。
美しい人がそこにいるだけで、その場の雰囲気は華やぎます。
表情筋エクササイズ、小顔のための筋肉マッサージ、メイクアップレッスン、ヘアメイクなど、歯科医院ですがそれぞれのプロを招いてセミナーを開くレッスンスペースにオなっているのですよ!
もっともっとキレイになる場所は歯医者さんなのかも、と考えると楽しくなってしまいます。

ちなみに私のオフィスでは月1回のペースで美容に関するテーマを決め、サロンとしてオープンしています。
ワインとアペリティフをいただきながら、美しくなる自分の時間を作ってみませんか。
毎月日時は不定期なので、もし興味があればTELしてくださいネ。
03-3502-5952

免疫力を高めるということ

東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生のお話はいつもとても興味をそそられます。 現代社会のガン、アレルギーは、どうやら西洋医学では治療してもあまり効果を得られないと言い切っています。 現代人の免疫力、自然治癒力が落ちてしまっているからです。

私たち歯科医もよく実感することです。虫歯が進行してしまって神経を取ったり、やむを得なく抜歯したりした後の結果がかんばしくなく、治りが遅いのです。 ここ何年か、少しずつですがその傾向が増えてきているように感じます。

「ガンもアトピーも自己免疫疾患も免疫です。また生きる力や心の病気も免疫が関係しています。」 「免疫を上げるにはどうしたらよいか。(中略)汚い生活をすればいいのです。」

藤田先生の話では、おなかのなかに回虫やサナダムシがいるとアレルギーを抑制し、花粉症になりません。 スギ花粉が体内に入っても、抗体を作るための情報を伝える鍵穴にサナダムシのフンなどがはまってじゃまするので抗体が作られないからだそうです。 実際に藤田先生がおなかのなかにサナダムシの「きよみちゃん」を飼って(?)いたことは有名です。

汚い川で遊んでいる東南アジアの子供たちや昔の日本の子供たちには今ほどアレルギーはありません。 自然の中でたくさんの細菌とバランスをとって生きていると自然治癒力は高まるので 今の日本の過度なキレイ社会がアレルギーやガンを増やしているといえそうです。

さすがに今の日本で誰もがおなかの中に回虫やサナダムシを飼うわけにはいきませんから、 自然治癒力を高めるにはどうしたらいいのでしょう。 それには腸内細菌を増やすことが大切です。 腸内細菌のエサとなる食物繊維をたくさんとることも必要です。 腸内細菌は病原菌を殺すだけでなく、幸せ物質のドーパミン・セレトニンを脳内に増やすことにもかかわっています。 セレトニンが不足すると「うつ」の原因となります 乳酸菌をとり、食物繊維をたくさんとっていれば免疫力がたかまり、ガンもアレルギーもなりにくいからだになり、「うつ」にもならないとしたらこんないいことはありません。

また、ストレスは免疫力を落とします。 現代社会では仕事などでストレスをためる場面はたくさんありますが、 なるべく楽しいことで大いに笑って発散し、 自然に親しんだり運動したり規則正しい生活をしてストレスを溜め込まないようにしたいですね。

マッサージはソフトに

マッサージを受けて筋肉痛が出てしまったことはありませんか。
これは一つには、こりすぎているために強くマッサージされたことで筋肉の破壊が生じたためと言われています。
もう一つは、今まで動かしていない筋肉が硬まってしまっているところをマッサージで動かされたための運動後の筋肉痛のようなものという説もあります。
どちらにしろ、筋肉は痛めてしまっているので、冷やす必要があるのか温めたほうが良いのかちょっと困ってしまいます。

そうならないよう、マッサージはどんなに凝っていても物足りないぐらいでも筋肉は十分反応します。
血行が悪くなっているだけなのですが、血液、リンパの流れをスムーズにすれば自覚症状は消えるはずなのです。
ソフトにソフトに流してあげるだけでOKです。整体、マッサージの先生に優しくしてもらうように言ってみるといいでしょう。これくらいで効くのかと思うくらいの優しさでも十分効果があることにびっくりしますよ。

もう二つ
1. アルコールは、肩・首・食道の裏・肺の裏・胃の裏・肝臓の裏・腰・ふくらはぎの筋肉を硬くしますので、必ず休肝日をもうけましょう。(アルコールは分解されると猛毒のアセトアルデヒドになり、完全に分解されるまで33時間かかります。
2. 喫煙は、首・肩・心臓の裏・肺の裏・胸の前側・胃の後ろの筋肉を硬くしますので、できれば禁煙されることをお勧めします。