彼の編集工学論は、私たちの仕事の方法論にまで食い込んできました。 まだまだ本を深く読み込んだわけではないのですが、治療論を論じる方法のポイントがさし示されているのが十分感じ取れて、自分の仕事がとてもやりやすくなりました。
一人の患者さんの治療をどうするか考えることが編集であり、私たちの考えと患者さんの考えをキャッチボールすることにより、何度も編集しなおすことの重要さを知りました。 何かとても治療がしやすくなった感じがします。
一方通行ではない会話、つまりお互いがどう治療したいか、治療を受けたいかと帳尻を合わせていくこと、これは難しいことではないなと感じました。 望むことは全部治療の中に組み込みたいのですが、賛成していただけない場合はもっと詳しく説明し、それでもだめならここまで譲歩することができるという一案二案というふうにカードをいっぱい出すことにしました。
選ぶのは患者さん、あなたです。 結果はそれによって違ってはきますが、努力しましょうネ、お互いに。