咬み合わせと首

咬み合わせとからだのゆがみが関係があるという話は折に触れてしていますが、 特に首は直接に咬み合わせと関連しています。
普段から首を傾けている習慣のある人は、いつも偏った位置で咬み絞めていたりするのではないでしょうか。

長年の習慣から、あるいは一時的な負荷から、首が曲がったりゆがんだりしていると咬み合わせも狂ってきています。 咬み合わせが狂うのが先か首がゆがむのが先かは、ニワトリとタマゴのように判別がつきませんが、相互に関連しています。

咬み合わせを調整している期間の合間に整体やフェルデンクライスを行って、相互作用で固まっていた筋肉がほぐれていくと、「縮んでいた首が伸びてきてしわが減った」というような現象も起きてきます。 そうなると咬み合わせも大きく変わってきています。
「首美人になった気がする。」という感想も聞いていますよ。

”患者さま”

「患者さん」ではなく「患者さま」と呼ぶ病医院は以前からあったのですが、2001年に厚生労働省の指針に「原則として姓(名)に『さま』を付する」と記されてからさらに広まったようです。

当の患者さんはどう感じているのでしょうか。
じつはあまり気にしていないというのがほとんどらしいのです。
どうも人として大事にされていると感じるポイントは「さま」という呼び方ではないようです。

「『田中さま』とうぞお入りください。」
そのあとにきちんとしたていねい語や敬語を使ってお話ができているでしょうか。
言葉がていねいなだけではなく、患者さんを思いやる気持ちがあるでしょうか。

”患者さま”は名前に「さま」をつけることが基本ですが、単に「さま」をつければ良いというものではなく、しぐさ、その他治療中の術者側の態度で「○○さま」を大事にし、懇切丁寧に仕事をすることが「さま」を使う意味なのでしょうネ。
もう一度自分の接し方を見直しまーす。

レモン汁で歯みがきしないで!(酸蝕症関連)

先週書いた酸蝕症に関連してネットで検索をしていたら
ある歯科医院のホームページに、レモン汁で歯を磨いたという患者さんの酸蝕症の症例がありました。

その患者さんはレモン汁で磨くといいという話をTVで見たということだったので、
そんな話が出回っているのかと、「レモン汁 歯みがき」でGoogle検索してみました。
そうしたら驚いたことに、歯を白くするためにレモン汁で歯を拭いたり磨いたりするという話がたくさん出ているではありませんか。
結構口コミで広がっているようです。
 
1)レモン汁で磨くあるいは拭く、
2)重曹をレモン汁で練って磨く
3)塩とレモン汁をまぜて磨く
だいたい3パターンあるようです。

レモン汁は酸なので、歯の表面のエナメル質を溶かします。
「歯医者さんに行かなくても、自作の歯磨き粉 [上記1)~3)]でホワイトニングできます。」
とおすすめしている人もいますが、それは歯の表面のエナメル質を溶かしているから白くなるのですよ。

重曹や塩は研磨剤として作用するのでレモン汁で表面が溶けてやわらかくなっているところへ
ゴシゴシこすると余計に歯を痛めてしまいます。
(重曹の場合は中和して酸が弱まることはあるでしょうが、混ぜる比率によります。)

ゴシゴシこすらないで、レモン汁でそっと拭く程度なら
1度に急激に削れるわけではないので、一年に1回ぐらいならそんなに害はないかもしれません。

もしレモン汁で歯を磨いたりした場合には、口をゆすぎ
磨いたのと同じぐらいの時間、フッ素入りの洗口剤やジェルを口に含んでしばらくそのままでいます。

でも、試してみたわけではないので、それで大丈夫だとは保証できません。
それでもやりたい人は、あくまでも自己責任です。

酸蝕症

酸蝕症(さんしょくしょう)という言葉は聞きなれないかもしれませんが、身近なお話です。

レモンやグレープルーツ、パイナップルなど酸っぱいものを食べると、気づかないかもしれませんが歯の表面が少し溶けています。
そんな時にゴシゴシ歯ミガキをすると、歯がすり減ってしまいます。

酸っぱいものを食べたり飲んだりした後はすぐに歯ミガキしないで、うがいをしてしばらくそっとしておいてください。
食べて(飲んで)いた時間にもよりますが、まずは何回もうがいをして、そのあと5分から10分は歯ミガキをしないで、口の中が元の状態に戻ってくるのを待ってから歯ミガキしたほうがいいでしょう。