入れ歯と同じではないインプラントの問題

インプラントは「自分の歯のように」使えて十分満足できて幸せな気分になれるものです。 「その時は」という注釈つきですが。

これからの人生10年、20年を考え、骨に打ち込まれた金属を一生ケアできるスケジュールを立ててインプラントを入れているでしょうか。 人生、どうトラブルが生じるかわかりません。 ましてや介護されることになるとインプラントも入れ歯も同じ扱いをされるようでは口の中の感染を考えたときにかなり違いが出ます。

健康で通院可能であれば歯科衛生士がとても繊細にケアテクニックを守り手助けしてくれます。 これが不可能になったらと思うと、歯科医として身が細る思いがして、からだも歯も心配になります。

ちなみに口腔外科医として仕事をしていたことを考えても、インプラントはこれまでもこれからも手がけないと思います。 咬み合わせを考えると、自分の歯と金属の歯との共存はかなりむつかしいこともあります。

最近インプラント治療における事故が問題になっていますが、 それだけではなく、将来のケアまで考えてインプラントを選ばないという選択肢もありだと思います。

ムシ歯予防デー 検診週間のお知らせ

6月4日はムシ歯予防デーです。

当院では6月4日(月)~6月8日(金)まで
ムシ歯予防デー検診週間として、
基本的な検診を1000円で行います。
この機会に、検診を受けてみませんか。

ご希望の方はお電話ください。
03-3502-5952

なお、検診の結果によっては
ご希望により更なる検査や治療を行うこともあるかと思いますので、
保険証をお持ちください。

定年を迎えた方へ(歯周病)

今まで長いあいだお仕事ご苦労様でした。
これまで忙しくて気になっていても省みる暇もなかった自分のからだをゆっくりケアするときですネ。
お口の中についても問題があるところは治療して、日々のケアもしっかりやっていきませんか。

歯周病は成人の8割以上がかかっているといわれる病気です。
今まで歯ぐきから血が出たり、歯がぐらぐらしたり、咬むと痛かったりするのを我慢してこなかったでしょうか。
長い間に歯が磨り減ったり、治療した歯の高さが合わなかったりして咬み合わせが悪くなっていないでしょうか。
それがもとで肩が凝ったり腰が痛くなったりしていないでしょうか。

定年を迎える年齢になれば、何かしら気になるところがある方が多いのではないでしょうか。
これを機会に歯医者さんに行ってみませんか。

まずはご相談ください。
お待ちしております。

全身をむしばむ歯周病と取り組むには

最初から怖い話ですが、歯周病の人は狭心症や心筋梗塞などの心臓病のリスクが通常の人の1.5~3倍高まります。
これはアメリカのノースカロライナ大学での18年間の追跡調査で明らかになっているのです。
心筋梗塞の病巣からも、なんと歯周病菌が検出されたという報告もあります。
そして、歯周病患者の4割が特殊な蛋白質が血中に出て、心筋梗塞のリスクがより高くなるというデータもあるのです。
国立がんセンターでは食道ガンの細胞中に高率に歯周病菌が検出され、ガン発生の原因の一つとも考えられています。また骨粗しょう症、関節炎、老人の肺炎の原因の一つともされているのです。

以上、口の中だけでなく全身をむしばんでいる歯周病は、どう予防したり、治療していったらいいのでしょうか?
歯ブラシを一生懸命やってもこの病気には不十分です。
ガンや糖尿病、高血圧などと同様、食生活、ストレスなどが原因で起こる生活習慣病の一つだからです。
ストレスの上に、歯ぎしり、噛みしめにより歯のまわりの骨などが破壊されます。またそこに、食事の栄養のアンバランスなどが絡み合い、悪化させていきます。

ストレスの改善に役立つのが栄養療法です。

 歯ぐきの腫れや出血を防ぐ・・ビタミンC、 K、フラボノイド
 歯茎の組織と健康を保つ・・・コエンザイムQ10(ユビキノン)
 骨の破壊を防ぐ・・・・・・・カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、K
 ストレスに対抗する・・・・・パントテン酸、ビタミンC
 歯周病菌を減らす・・・・・・ビタミンA、B群、C、E、亜鉛、セレン、カテキン
 歯垢を防ぐ・・・・・・・・・(砂糖をやめる)
              食物繊維の多いものを50~60回噛む。

いろいろの栄養を取ることも大事ですが、栄養を取りながらタバコを吸っていては効果もなくなってしまいます。
タバコを吸うと歯ぐきに十分に血液が回らないため、菌が増殖しやすくなります。
しかもタバコのヤニが歯に付着し、食べかすが吸着するのでますます菌の温床になります。
歯周病で歯を失った本数が多いとよく咬めないため、唾液が出ません。
唾液中の消化酵素、解毒が少なくなり、アレルギー、ガンなどにまでなりやすくなってしまいます。

これからの生活にはりを持つために、栄養を十分とって全身的な気力、活力を養い、生活習慣を改善して歯周病だけでなくさまざまな病気の予防に努めましょう。

歯科治療とアンチエイジング効果

歯をしっかりと治療する(咬み合わせの治療も含めて)ということが若返りの効果もあるというと、皆さん驚かれることでしょう。

1本2本の歯の治療を若いときにしてもあまり変化は感じないと思います。
しかし、年を経るうちに歯がすり減ったり、動いて傾いたり、伸び出して長くなったりして、その人個人の安定した咬み合わせが変化してくるにつれて問題が出てくるのです。

ついこの前も20代の方で本人はムシ歯の治療希望でいらしたのですが、少し肩こりや骨盤のゆがみも気にしていらっしゃいました。
でも歯と直接は関係ないと思っているようでした。
私も治療時間に余裕があったのでお話をおうかがいした結果、肩や腰の問題をかかえていることがわかったのです。

まず最初にあごの動きをみたところスムーズでなかったので、楽に動けるように歯の咬み合わせの調整をすることにしました。
1回目の治療が終わって待合室の鏡の前に立って、本人も私もびっくり!肩の傾きや、骨盤のねじれなどがなくなっていました!
今まで食べ物を食べるたびに気がつかないうちに無理な力が歯にかかっていたのでしょう。
次回からはとても元気ハツラツになりました。たった数本歯の調整をしただけだったのです。

次に皆さんに質問します。
目もと、口元にシワや溝などが左右違ってできていませんか?
正面を向いて耳たぶの高さや見える形が違いませんか?
ホッペタの出具合が左右違っていませんか?
目の高さが左右同じですか?
鼻スジが曲がっていませんか?
いっぱい質問しましたが、あてはまったところがありますか?
年だからと決めつけていませんか?

加齢とともに出る自然のシワは多少あきらめなければなりません。
でも、左右の差があるということはからだのバランスや咬み合わせ状態がくずれている証拠です。

歯は子供のころに生え変わり永久歯がはえそろいますが、一生その歯を使わなければならないので減る一方です。
それに、歯を抜いてしまう場合もあります。そうなった時失ってしまった歯をできるだけもとの形や高さに作り上げてみたらどうなるでしょうか。
これは特殊な咬合理論で体のバランスのくずれた方に咬み合わせを再構築するためのテクニックの一つですが、シワ伸ばしにも効果てきめんなんですよ!
ついでに顔の筋肉も下がってしまったものが引き上げられるので、驚くことに顔の表情筋のエクササイズをしているのと同じになっているのです。
そして年齢とともに下がったブルドックみたいなホッペがスリムになり小顔になっていきます。
1~2ヶ月で、周りの人たちも変化に気づくことになり、きっと声をかけてくると思いますよ!

私も長い年月によってすり減った歯り治療した歯にプラスチックのカバー(マウスピースみたいなもの)をしてみました。
顔のラインがシャープになりひとまわり引き締まりました。
自分でも若返ったかなと思っていたのですが、人に聞くと何人もの方に年より若く見てもらい、気分はウキウキです。

今の世の中は美容整形、プチ整形などとエステティック的な治療がもてはやされています。
歯の治療で若返り、シワも伸び、小顔になれたらうれしくありませんか。
ただし治療が目的ですから不純な考えでは困ります。
二次的に、気づいたらそうなっているのでうれしさも倍増なのです。
人生20才を過ぎたら、アンチエイジングを頭の中にちょっとでもとどめておきましょう。
そうしたら歯の治療を安易な気持ちで受けないと思います。
一度歯医者さんにアンチエイジングを考えた歯科治療を!とリクエストしてもよいかもしれません。
「ん?」という返事でしょうか、「わかりました!」という返事でしょうか?楽しみです!

歯科と美容

「歯と美容」というとデンタルエステなる言葉と一緒にあつかわれそうでちょっといやなのですが・・・。
今、目の前に座っている老夫婦の顔を「美容」ということから見ていたらつくづくそう思いました。
ご婦人の方は歯が反っ歯になり、前歯が外に扇状に開いているため、口元をとんがらせたようになってしまっています。
エステティック的にも機械的にも崩壊しているようです。
きっと「年だから」の一言で本人はなにもしないでしょう。
歯並びを直してしっかり食べられるようになったら軽く10才近くは若返るはずです。
体調も悪そうで、みけんのしわと鼻のしわは深く刻まれています。
息子らしい男性との会話が聞くともなしに耳に入ってきます。
お話の間中すーっとしかめっ面なのは、とても見るに耐えません。

一応咬めて食べられれば良しとしてしまうのが世の常のようです。
もっともっとクオリティを高めれば楽しい人生が過ごせるのにとおもうとちょっと残念ですネ。

歯医者さんって、これからは歯の治療だけではすまなくなるはずです。
治療は見た目も美しく終わっているでしょうか。
良い状態をキープするために、もっと美しく健康に生きるためにアドバイスできるよう私たちは常に前向きでなくてはなりません。
治療にだけ専念するなんて、私たちもつまらなくなってきているのです。

アラフォーの女性たちの美に対する興味は、ここ数年雑誌・ネットをみるとすごいなと感心しています。
私たちは無視するどころか協力し合って美を追求したいところです。
美しい人がそこにいるだけで、その場の雰囲気は華やぎます。
表情筋エクササイズ、小顔のための筋肉マッサージ、メイクアップレッスン、ヘアメイクなど、歯科医院ですがそれぞれのプロを招いてセミナーを開くレッスンスペースにオなっているのですよ!
もっともっとキレイになる場所は歯医者さんなのかも、と考えると楽しくなってしまいます。

ちなみに私のオフィスでは月1回のペースで美容に関するテーマを決め、サロンとしてオープンしています。
ワインとアペリティフをいただきながら、美しくなる自分の時間を作ってみませんか。
毎月日時は不定期なので、もし興味があればTELしてくださいネ。
03-3502-5952

免疫力を高めるということ

東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生のお話はいつもとても興味をそそられます。 現代社会のガン、アレルギーは、どうやら西洋医学では治療してもあまり効果を得られないと言い切っています。 現代人の免疫力、自然治癒力が落ちてしまっているからです。

私たち歯科医もよく実感することです。虫歯が進行してしまって神経を取ったり、やむを得なく抜歯したりした後の結果がかんばしくなく、治りが遅いのです。 ここ何年か、少しずつですがその傾向が増えてきているように感じます。

「ガンもアトピーも自己免疫疾患も免疫です。また生きる力や心の病気も免疫が関係しています。」 「免疫を上げるにはどうしたらよいか。(中略)汚い生活をすればいいのです。」

藤田先生の話では、おなかのなかに回虫やサナダムシがいるとアレルギーを抑制し、花粉症になりません。 スギ花粉が体内に入っても、抗体を作るための情報を伝える鍵穴にサナダムシのフンなどがはまってじゃまするので抗体が作られないからだそうです。 実際に藤田先生がおなかのなかにサナダムシの「きよみちゃん」を飼って(?)いたことは有名です。

汚い川で遊んでいる東南アジアの子供たちや昔の日本の子供たちには今ほどアレルギーはありません。 自然の中でたくさんの細菌とバランスをとって生きていると自然治癒力は高まるので 今の日本の過度なキレイ社会がアレルギーやガンを増やしているといえそうです。

さすがに今の日本で誰もがおなかの中に回虫やサナダムシを飼うわけにはいきませんから、 自然治癒力を高めるにはどうしたらいいのでしょう。 それには腸内細菌を増やすことが大切です。 腸内細菌のエサとなる食物繊維をたくさんとることも必要です。 腸内細菌は病原菌を殺すだけでなく、幸せ物質のドーパミン・セレトニンを脳内に増やすことにもかかわっています。 セレトニンが不足すると「うつ」の原因となります 乳酸菌をとり、食物繊維をたくさんとっていれば免疫力がたかまり、ガンもアレルギーもなりにくいからだになり、「うつ」にもならないとしたらこんないいことはありません。

また、ストレスは免疫力を落とします。 現代社会では仕事などでストレスをためる場面はたくさんありますが、 なるべく楽しいことで大いに笑って発散し、 自然に親しんだり運動したり規則正しい生活をしてストレスを溜め込まないようにしたいですね。

歯科医のことをちょっと考えていただけますか

私のオフィスでは、歯周病、咬み合わせを考えた審美を十分考慮に入れて治療をします。
健康と美しさとは一体だと思うからです。
そのためには、気を使ってたっぷり時間をかけ、お互いに話し合いながら、時には最新の装置を使って精度を高めていきます。
通法どおりにやっていては完成度の高いものはなかなかできないからです。

一歩ずつ治療するファーストステップは歯周病の治療です。
成人(20才以上)のほとんどがかかっている病気です。
歯周病治療によって歯と骨の関係をしっかり作り上げておかないと健康美は得られないと考えています。
これを作り上げて歯周病の治療が完成すると、次のつめたりかぶせたりする、一番皆さんが気になる部分に一歩を踏み出します。
白くするセラミック、ジルコニア、イーマックスなど、ずいぶん審美に耐えうる材質が増え、皆さんの選択肢も増えました。

今は、この材質のみにこだわったディスカウントセールが流行しているようです。
歯にかぶせるものは材料だけで決めないでください。
いかにその人の口の中にマッチしたものを入れられるかどうかは、技工士さんの腕や歯科医のセンス、技術、咬み合わせ、審美へのこだわりなのです。
素材にのみこだわるのは健康美を求めているのではなく、見栄えだけです。
見栄えだけではいつかトラブルが起きます。
健康美を作るための基礎作りは簡単ではありません。
健康美は、もしかしたら一番手に入りにくいものかも。
お金では簡単に手に入るものではないのかもしれません。

ニッポンの企業力(健康には歯も重要)

「海外企業、特に米アップル社、マイクロソフト、GM、エクソンモービルなど、世界中の頭脳・ものづくりをインターネットや物流の主要路で結び、最適な経営のあり方を地球規模で追求するグローバル企業にとって、本国は一つの地域に過ぎない。」という文章を、日経新聞で読みました。 欧米人が日本で活躍しているスタイルを見るととても健康的です。 何で? 仕事に集中するためには、きっと自己管理は相当できていると私は見ています。アメリカでは喫煙者と太っている人は一流企業は雇わないと言われています。

これだけ健康を気にしているのに、口の中は別物のように考えている人の何と多いことでしょうか。 口の中だけ健康ということはないと思います。 からだは丈夫だけど噛むことだけはダメです、ということもありえません。 からだ全部がその人の健康度をあらわすと思っています。 何十年も歯科医をしているとますます確信をもっています。 日本人が国際化して外に目を向けられるためには、からだのベースがしっかり健康と自覚できないとそうはならないと思います。 歯が白くてキレイな人は世界中で好かれると思います。 もっともっと歯です! (口を閉じれば見えませんが、見えなくても歯の枠組みが健康をアピールします!)

ホームページリニューアルについて

私のオフィスの情報をお知らせするためのホームページを開設してから、もう10年ぐらいになります。 その間に日刊ゲンダイやWedge、週刊現代、アンアンなどいろいろな情報誌にも取り上げていただきました。 とてもいろいろな人からの電話、メールなどのご連絡もいただきました。 その後はどういう経過だったでしょうか。

あまりの情報過多に皆さんも何が何だかわからなくなってきていると思いますが、私のほうもとまどっています。 医療は基本的にはそんなに変わらないはずです。 でもマスコミは最新の治療やら最新のものを求めているようです。 人間の病気にはそんなに最新の病気はありません。 特に歯科は基本的なことをしっかりやればほとんど良くなっていくはずです。 しかし、メインテナンスを無視したら本当の成功はないのです。 ここを皆さんがもっとよく理解してくださればいいなと思います。 せっかく良いところまできたのにピタッと来なくなると、悲しいことこの上なしです。 私たちの治療を否定されてしまったのかとも思い、とても残念な思いがします。

もう一つの問題は、自己診断してしまうことです。 ネット上の情報で納得してしまうことです。 プロのアドバイス(直接の)は大事です。 万人向けの情報は正しいとは限らないのです。 人間の個性を知ることのできるものが言えることの方がより真実に近いでしょう。

ホームページのリニューアルは、今までとまた違った方法で表現してみました。 両方ともじっくり読んでみてください。 そして質問してください。 メールでもTELでも直接でもどうぞ!!

新ホームページ:http://kato-dental.biz/

旧ホームページ:http://www.dentkato.com/